WGA(Western Golf Association 西部ゴルフ協会) は、アメリカ西部(シカゴは中西部にあたるので、シカゴより西ということと思いますが)ゴルフを広めるために1899年にイリノイ州ゴルフ(地名)に設立されました。現在は、アマチュア向けのイベント(Western Amateure, Western Junior Championship) の他、PGA TourのFedex Cupのプレイオフイベントの一つであるBMW チャンピオンシップのスポンサーでもあります。
また、WGAはキャディ向けの奨学金プログラム、エバンズ奨学金制度を運営しています。
エバンズ奨学金制度(Evans Scholarship)は、イリノイ州の有名なアマチュアゴルファー、Chick Evans (彼は1916年に全米アマチュア、全米オープンを制覇しています)からの寄付で始まったプログラムです。
現在は460のゴルフクラブが参加していて、実に10,600人のキャディの4年間の授業料、アパートや寮などの住宅費をカバーしています。
アメリカ中西部のプライベイトクラブでは、キャディプログラムが浸透しています。
シカゴの北部は発祥の地ともあり、シカゴの周りのハイエンドのプライベイトクラブのほとんどが、キャディプログラムを利用しています。
クラブのメンバーは歩き(キャディを使用)が基本で、キャディーフィーはキャディとエバンス奨学金の基金に自動的に送られます。
前置きが長くなりましたが、WGAはガールズ向けのキャディゴルフプログラムとして、住居とキャディの仕事を提供しています。
夏の間、高校1年から4年の女の子たちは一緒に住んで、色々なクラブで毎日キャディの仕事をして、勉強したりしています。(奨学金にはある程度の成績も必要です)
参加している女の子はシカゴの周りはもちろん、ミシガン州、メリーランド州、DCエリア、カリフォルニア州からも集まってきていて、大学にいくための奨学金を稼ぐために頑張っています。
彼女たちは、ゴルフの仕事をしていますが、全くゴルフの経験のない女の子ばかりです。
The First Tee of Greater Chicagoでは、キャディプログラムで働く女の子たちにゴルフレッスンを提供しています。昨日は、練習場でのウォームアップの後、コースでプレイ!
皆とても楽しそうでした。
グリーンを読むのは慣れている感じでした(笑)
中西部では、暑い夏を迎えていて、蒸し暑い日が続いていますが、彼女たちは朝6時から、時に2ラウンドも重いバックを担いで頑張っていると思うと、頭が下がります。
The First Teeはライフレッスンも教えるプログラムなので、大変な環境から参加している女の子たちがポジティブに、人生を楽しむための講習の時間も。
ゴルフのあとには、ファイナンスについての講習もあり、充実した一日でした。
今までの自分の与えられた環境に感謝すると共に、素晴らしいキャディの女の子たちに出会って、ゴルフレッスンをして、少しでも彼女たちの役に立てて、嬉しく思いました。
The First Tee of Greater Chicagoは次のイベントも企画中。
皆が仕事もプレイもゴルフ場で楽しめるように、これからも支えていきたいと思います。