BioSwing DynamicsもPGAショウの後に、Education Seminar が開催されました。
今回は、Mike Adams, EA Tischler はもちろんのこと、バイオメカ二スト、著名インストラクターも加わってさらに充実したセミナーでした。
今回私にとって新しかったのは、Kinetic Sequence (効率的なフォースの使い方の順番)
Kinematics は運動学で、モーション動きに関しての研究です。
Kinetics は動力学で、モーションを動かすためのフォース(物理的な力)の研究です。
LPGAやTPIではおなじみので、取り上げられるのは、Kinematic Sequence (体の動きの順番)で、パワーの動きの順番は、骨盤⇒胸⇒腕⇒クラブの順番がよいとされています。しかしながら、 PGAツアーの勝者57名を対象にリサーチした結果では、42%が骨盤⇒胸⇒腕⇒クラブの理想的な順番、35%は、骨盤⇒腕⇒胸⇒クラブという順番、PGAツアーで優勝したプロの中でも腕や、胸が最初というプレイヤーもいたようです。
そこで注目したのが、Kinetic Sequenceで、こちらは、95%のツアープレイヤーが理想的な順番でフォースを応用してプレイしているようです。
ゴルフスイングで使う3つのフォースは下記の通り。
ー 横の力(Glide)
ー 回転の力(Spin)
ー 縦の力(Launch)
バイオスイング・ダイナミクスでは、スクリーニングによって、プレイヤーが第一のパワー源として、横(右から左*右利きの場合)をつかうのか、スピンの力を使うのか、縦の力を使うのが効率的か、第二のパワー源としては、どのフォースを使うのかということを割り出します。回転の動きのプレイヤーも、縦の動きのプレイヤーもバックスイングのトップで後ろ足踏み込んで前足踏み込むという動きは欠かせません。 スコット・リン博士がいわく、フォースの使い方の度合いは違うにしても、全てのプレイヤーがのこの3つの全てのフォースを使っています。
Kinetic Sequenceを説明するバイオメカ二ストのスコット・リン |
フォースの順番は、Glide(右から左の横の力)、Spin(回転の力)、Launch(縦の力)が理想的。回転や縦の動きが早く始まってしまうと効率的ではありません。
フォースを確認するには、フォース・プレートが効率的で、どのような順番でどのくらいフォースが使われているかを確認することができます。
バイオメカ二ストの説明では、「フォースが動きを生み出す」という事で、スイングの間違いは物理的に説明できるということです。オーバーザトップのようなポジションだと、そのあとの動きは自然と想像できるとか。。。フォースを変えるものには、人間の意志があります。プレイヤーの心持を確認するのも大事です。
今までは、スクリーニングをしたこうした方がいいとか、ああした方がいいとかいっていた形も、クラブがこの位置にあったらこうなる とか、グリップをこう握ったら、クラブはこの方向に動くとか、、、科学で説明できるということのようです。。
まあロボットでなく、人間がゴルフをプレイするので、科学だけでは証明できないところはたくさんありますが。
ということで、これからスクリーニングして、パワー源を確認して、そのプレイヤーにあったシークエンスを確認していきたいと思います。
グリップの重要性も再確認しました。ツアープレイヤーのコーチである、Terry Rowlesのリサーチで、ツアープレイヤーもいろいろなグリップがあり、それも物理的に体がどう動きたいのか、プレイヤーは意志的にどう動きたいのかのコンビネーションで、いろいろな右手、左手の組み合わせがあります。
ターゲットに対して、後ろ側の前腕が、ダウンスイングで上を向いて動くアンダーのタイプのゴルファーでもアンダーのグリップで、プレイしやすいプレイヤーと、反射的にそのポジションだと、強く手首をリリースしすぎてしまうプレイヤーもいるとか。
グリップはモーションを変えるということで、実際にグリップを変えて体験してみました。
グリップは大事なクラブとのコネクション。慎重に確認していきたいと思います。
3日間のセミナーでたくさんのことを勉強しました。
バイオメカニクスも物理学なので、数式がたくさん出てきて、まだ数式にはすぐに反応できませんが、何度も聞いているうちに少しづつ理解できたような感じがします。
テクノロジーの進化により、ゴルフのティーチングもバイオメカ二クスの研究も大きく進化しています。バイオスイング・ダイナミクスの進化しています。今回も世界各地からインストラクターが集まり、活気のあるセミナーでした。最新のゴルフティーチングの動向を確認するのには良い機会だと再確認しました。
さらに進化したバイオスイング・ダイナミクスを、レッスンにも適用していきたいと思います。
今後のレッスンにご期待下さい!
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