2014/12/30

BioSwing Dynamics:Biomechanical Design Overview(6) - Swing Slot -バイオスイング・ダイナミクスの概要(6) スイング・スロット:ダウンスイングのプレーン

バックスイングのトップが3種類あれば、ダウンスイングのプレーンも3種類あります。

バイオスイング・ダイナミクスではスイング・スロットといっていますが、スロットは細長い溝という意味もあります。

自分のスロット(溝)に合わせて、そのスロットに沿って振りぬいていくようなイメージでしょうか。2本の白い線の間でスイングしていきます。



お尻のプレーン



トルソー(胴、おへそ)のプレーン



肩のプレーン



スイングのイメージは下記の通りです。

1) お尻のプレーン


セットアップも少し低め。トップの位置はスイング・トラックによってことなりますが、ダウンスイングで、ヒッププレーンのシャドウの間に戻ってきます。





2)おへそ(胴体)のプレーン

セットアップは、グリップエンドがおへそを指すような感じです。
ダウンスイングで、シャドウの部分をクラブが通ります。シャドウの部分でインパクトからリリースしていきます。






3) 肩のプレーン

セットアップも少し背が高い感じです。
ダウンスイングで、シャドウの部分(肩のライン)でクラブヘッドが下りてきます。




ダウンスイングのプレーンは、下記のように、肩(ポケット)から肘までの長さ、肘から手首までの長さでチェックします。

私は、両方の長さが同じでトルソー(おへその)のプレーンです。



 下の写真のように、肩から肘 > 肘から手首 のプレイヤーは、お尻のプレーンです。
 

肩から肘 < 肘から手首 のプレイヤーは、肩のプレーンです。
 

お尻のプレーンは、筋肉の密度が、コアの下部に集中しています。踵がわに体重がのります。

おへそのプレーンはコアの真ん中部分の筋肉を使います。体重は土踏まずあたりにのるイメージです。

肩のプレーンは肩とか、上部のコアに筋肉が集中しています。つま先側に体重が乗っていく感じです。

簡単にチェックできるので、調べてみてください。

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2014/12/21

BioSwing Dynamics:Biomechanical Features Overview(5) - Swing Track - バイオスイング・ダイナミクスの概要(5) バックスイングのトップポジション

「バックスイングのトップがどこかわからなくなってしまって」というのをレッスンで伺ったりしますが、バックスイングのトップは、スイング軌道の(スイング・トラック)の高さによってきまってきます。



スイングの軌道も3通りで、オレンジが高い軌道、ブルーが真ん中の軌道、黄色が低い軌道です。

トップの位置は下記のようになります。




1) 低い軌道(ロー・トラック:黄色) - トップでも右の肘があまり体から離れません。

2) 真ん中の軌道(ミッド・トラック:ブルー) - トップで少し右ひじと体にスペースができます。クラブは肩くらいの高さ。

3) 高い軌道(ハイ・トラック:オレンジ) - トップで左手がまっすぐ伸びてきます。右ひじも体が離れています。クラブは肩よりも大分高くなります。



軌道は計測によって、割り出すこともできます。

背の高さと両腕の長さ(ウイングスパン)を比較します。

同じくらいだと真ん中の軌道、腕が長いと高い軌道、腕の長さが背の高さが短い場合は低い軌道になります。




またもう一つの方法は自分のスイングパスがわかったら、そのスイングパスに合わせてボールをもって、プレッシャーをかけるストレステストもあります。



写真はサイドオンゴルファーのミッドトラックの位置でのストレステスト。どのくらい力強く、トップの位置をキープできるかチェックします。

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2014/12/20

BioSwing Dynamics :Biomechanical Features Overview(4) - Swing Anchor - バイオスイング・ダイナミクスの概要(4) スイングの軸

スイングの軸は、ピボット(回転)のバランスポイントで、ターゲット側の前軸(右利きプレイヤーの左軸)、中軸、ターゲットと反対側の後ろ軸(右利きプレイヤーは右軸)の3つがあります。



左から、後ろ軸、中軸、前軸のバランスポイント。


筋肉のつきかたや、骨の密度によってもかわってくるようです。

前軸の場合は、前足に多めに体重を乗せてスイングすると、軸を保ったままスイングしやすくなります。

中軸は50-50ので体重を均等に乗せていきます。

後ろ軸は後ろ足(右利きのプレイヤーは右足)に少し多めに体重を乗せていきます。


体重の乗せ方は、プレイヤーによって感じ方が違いますので、自分の感覚で、50-50なのか、45-55なのか、70-30なのか等、いろいろと試して、その感覚をつかむ必要があります。

スイングアンカーは下記のように確認します。



クラブをももに付けたまま、バックスイングのモーションをします。

ビデオのかれの場合は、真ん中軸です。鏡の前でテストしてみると確認できると思います。


前軸


中軸

後ろ軸
軸はバックスイング、ダウンスイングで意識して、リリース~フィニッシュで軸のそのに出ていく感じです。


上は、前軸のスイングです。アドレス~バックスイング~インパクトまで前軸が保たれています。フィニッシュで前足でまっすぐ立っていきます。


上は、中軸のスイングです。アドレス~バックスイング~インパクトまで中軸が保たれています。フィニッシュは、前側に体重が移動します。



上は、後ろ軸スイングです。アドレス~バックスイング~インパクトまで後ろ軸が保たれています。フィニッシュは前側に移動して、まっすぐ立ってきます。

軸を確認することが、なぜ重要かというと、左軸のプレイヤーがバックスイング時に体重を右側に乗せて、フィニッシュで左側に移動するというスイングをすると、スウェイやドリフトの原因になりやすいということです。

インストラクションでは、長い間、「右にのって左に移動する」というスイングが主流でしたが、このパターンが当てはまるプレイヤーは約33%です。

最近では「スタック&チルト」のメソッドが注目されてましたが、(軸のことだけに限ると)これは、前軸ですが、これがあてはまるのも、一部のプレイヤーに限られます。

簡単なテストでわかりますので、試してみてください。

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2014/12/19

BioSwing Dynamics: Biomechanical Features Overview(3) - Postural Release - バイオスイング・ダイナミクスの概要(3) - ポスチュラル・リリース

ポスチャー(Posture) は、「姿勢」とか「構え」という意味ですが、前傾姿勢の構えのことをゴルフポスチャーといったりします。

今までのインストラクションでは、スイング中フィニッシュまで「頭の位置が変わらない」(Stable Head)ということが多かったですが、バイオスイング・ダイナミクスでは、スイング必要な縦の力をうまく利用するために、頭の位置が変わってきます。

最初の前傾のポスチャーから、まっすぐなフィニッシュに向けて、頭の位置がだんだん変わってきます。(ポスチュラル・リリースと言っています。)

昨日のブログでスイングは3Dで、縦 - 横 - 深さ があるということを書きました。
このポスチュラル・リリースは、スイングパス、レバーデリバリーアクションに合う、縦の動きが関係してきます。

バックスイングのターンは深さの動き

トランジションから体重移動は、横の動き

インパクトからリリースは縦の動き
頭の位置が変わってきます!
体の動きはもちろんのこと、クラブヘッドもDown (ダウン↓ 縦の動き)Out(アウト↘(深さの動き)Through(スルー → 横の動き)と動くように意識します。

先週のトーナメントのときにグレッグ・ノーマンも話していましたが、パワーはグランドアップ(Ground Up)で、トップダウンではありません。

地面からの力をうまくボールに伝えていく必要があります。

それには、地面からの力を吸収して、伸び上がるような動きがスイングの中で必要になってきます。


ジャンプするようなイメージで縦に伸びて、クラブも手もまっすぐになります。


伸び上がる縦の動きは、スイングパスによって、異なってきます。
スイングパスによって、スイングしていくスペースの使い方が異なるからです。

ポスチュラル・リリースは、スイングパス、デリバリーにマッチします。

アンダーゴルファーはローテイト・イン・ポスチュラル・リリース



頭の位置はインパクト~リリースまで変わりません。フィニッシュで頭が高くなってきます。
フィニッシュはターゲットの正面。


サイドオン・ゴルファーは、ポストアップ・ポスチュラル・リリース

サイドオンゴルファーは、下にターゲットラインより外に(右斜め45度)クラブをリリースしていくイメージ。カウンターフォースを利用します。頭の位置はインパクト~リリースで高くなり、フィニッシュでさらに高くなります。
フィニッシュでは、ターゲットの左に向くまで振り切っていく。右肩が高くなるフィニッシュ。


オントップ・ゴルファーは、スタンドアップ・リリース


オントップゴルファーはクラブを下向きに動かしていくので、クラブが抜けるスペースを作るために、インパクトからすぐに、頭の位置が高くなってきます。
フィニッシュはターゲットの正面。


スイングパスを、確認することで、どの方向にクラブをリリースして、フィニッシュしていくか、また、縦の動きを使うために、どの時点で、背が高くなっていくかがわかります。


言葉は覚える必要はないですが、自分の動きを理解していただきたいと思います。

ご不明な点はレッスンでご確認ください。
一番効果的なパワーの使い方がわかりますよ。
お待ちしております。




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2014/12/18

BioSwing Dynamics: Biomechanical Features Overview(2) - Lever Delivery Action - バイオスイング・ダイナミクスの概要(2)レバー・デリバリー・アクション -

同じく正確性の要素として、レバー・デリバリー・アクションがあります。

レバー(Lever) は、小さな力で大きなものを動かすことができる「てこ」のことですが、ゴルフスイングでは、この「てこ」の力が使われています。

小さな力で、大きな力をボールに伝えるというイメージでいいと思います。

デリバリーは、「配達」とか「引き渡し」のの意味ですが、ダウンスイングからインパクト(インパクトのあと手もクラブもまっすぐになるまで)の動きのことです。

バックスイングで生み出されたパワーをダウンスイングでタメて、そのパワーをインパクトでクラブヘッドに伝えていくまでの間の動きです。

デリバリー時は、曲げていた手首をのばしていくことで、レバー(てこ)の動きを利用しています。


このレバー・デリバリー・アクションは、昨日説明したスイング・パスにマッチしています。

スイング・パスがわかると、どのようにダウンスイングでクラブを下ろして、インパクトして、リリースいくかが決まります。

アンダーのゴルファーは、エクステンド・デリバリーです。

外側から内側にはいって、ターゲットに平行にまっすぐ手を伸ばす(エクステンド)していきます
ターゲットと握手をするイメージで、手とクラブが地面と平行になり、ターゲット側にエクステンドしていく。




サイドオンのゴルファーは、コーナー・デリバリー です。


下に外に(斜め45度右方向)にプレイしていきます。




オントップゴルファーは、カバー・デリバリー です。


下にクラブをリリースしていくイメージ。



日本人に多い、サイド・カバーは、サイドオンとオントップのポジションの間と考えてください。

スイング・パスによって、それぞれ異なったデリバリーの形があって、それぞれ異なるエンドポイント(手もクラブもまっすぐになるフルエクステンション)があります。

私たちは、ゴルフクラブをもって、スペースをスイングしていますが、前傾して長いシャフトの先にあるクラブヘッドを動かしていくので、スイングは3次元(3D ) です。

それぞれのスイングパスによって、スペースの使い方が違うので、デリバリーも異なってきます。


スイング・パスにマッチしてくる要素として、ポスチュラル・リリース(リリース&フィニッシュ)があります。

次回は、そのポスチュラル・リリースについて書きたいと思います。

ご不明な点はいつでも確認にお出かけください。
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詳細はこちらからもご覧いただけます。




お待ちしてます!



2014/12/17

BioSwing Dynamics:Biomechanical Design Overview (1) Swing Path - バイオスイング・ダイナミクスの概要 - スイングパス

正確性(腕のスイング)の要素として、スイング・パス があります。

スイング・パスは前腕・肘の使い方です。

使い方は、アンダー(前腕が上を向く)、サイドオン(肘が脇)、オントップまたはカバー(前腕が下を向く)という3つに分けられます。


*1)アンダー、2)サイド、3)オントップのオプション



テイクバック、デリバリー(ダウンスイングのインパクトまでのアクション)の使い方です。

ジャック・二クラウスのように、たまに、テイクバックとデリバリー時で肘の使い方が違うプレイヤーも存在しますが、バイオスイング・ダイナミクスでは、テイクバック時もデリバリー時もマッチしていることを勧めています。



テイクバック時;1)アドレス、2)アンダー、3)サイド、4)オントップ


デリバリー時;1)アドレス、2)アンダー、3)サイド、4)オントップ

日本人は体型的に、サイドオン、サイドアンダー、アンダーのオプションのゴルファーがほとんどです。



ベイシックテストは、両手を合わせてアドレスしてもらって、軽くテイクバックのアクションをしてもらいます。




写真は左から アドレス、アンダー、サイド、オントップ

肘がシャツの縫目くらいまでくるプレイヤーはサイドオンの可能性が高いです。

縫目までいかないプレイヤーはアンダーの可能性が高いです。(テイクバックで前腕が上を向いてます。)

肘が脇の後ろまで動くプレイやーはオントップゴルファーです。


さらに細かく確認するには、トレーニング用のメディシンボールで、プレッシャーをかけて、どのくらい自分のカラダが抵抗できるかということで、テストします。



写真は左から、オントップ、サイド、アンダーのポジション

スイングパスによって、インパクトのあと、クラブをリリースしていく方向、スイングの縦の動き、フィニッシュのポジションが変わってきます!

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BioSwing Dynamics - Biomechanical Design Overview:Introduction - バイオスイング・ダイナミクスの概要

これから数回に渡り、バイオスイング・ダイナミクスの概要について説明していきたいと思います。

バイオスイング・ダイナミクスは、米ゴルフマガジン誌トップ100のティーチングプロである、マイク・アダムスとEAティシュラーの永年に渡る研究と経験の結果生み出されました。

マイク・アダムス
EAティシュラー
 


バイオメカニクス(動体力学)のに基づき、個々のプレイヤーが効率的で、効果的なスイングをするための要素を紹介しています。

効率的なスイングは、自然で、かつアスレティックな動きにつながります。

バイオスイング・ダイナミクスには次の3つのカテゴリーに分かれます。
ゴルファーがゴルフスイングの中に必要なものです。

1) 正確性

2) パワー

3) フィーリング

それぞれのカテゴリーで、4つの要素があります。

1)正確性に関するもの(腕のスイングに関係するもの)

- スイング・パス
- スイング・トラック(バックスイングのトップの位置、スイング軌道)
- 手首の使い方
- デリバリー・アクション

2)パワーに関するもの 

- スイングの軸 (バランスポイント)
- トルクシステム (ねじりのパワーの使い方)
- クリアリング・アクション(ダウンスイングのお尻の動き)
- 上半身の回転の軸(上半身のねじり方)

3)フィーリング

- スイング・リンケッジ(コネクションのポイント)
- ダウンスイングのプレーン
- ポスチュラル・リリース(スイングの縦の動きの使い方)
- スイングアークのマネージメント

3つのカテゴリーには分かれていますが、全てが綿密に関係しあっています。

以上の12のバイオメカ二クスの要素に対して、3つのオプションがあります。

全てのプレイヤーが、どれかのオプションに当てはまります。
(ぴったり、□、 〇 と 〇の間、 △ より、、という度合いはプレイヤーによって異なります。)


たとえば上の写真はスイングトラック(バックスイングの軌道)のラインですが、(1)(肩より)高い軌道(オレンジ)、(2)真ん中の軌道(ブルー)、(3)低い軌道(黄色)のオプションがあります。

プレイヤーによては、オレンジとブルーの間、ブルーと黄色の間、ということもありえます。


自分のバイオメカニクスの要素がわかればわかるほど、自分のスイングの形が細かく把握できます。
また上記の要素の1つ、2つでもわかっていると、スイングの概要が見えてきます。

ということで、そのバイオメカ二クスの要素をできるだけわかりやすく、紹介していきたいと思います。

簡単なテストの仕方も紹介していきます!

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皆様のお越しをお待ちしています!






2014/12/16

Franklin Templeton Shootout Final Round!

Franklin Templeton Shootout の最終日は、Naplesらしい、いいお天気になりました。



試合は、1位が25アンダーでスタート。



最終的には、Jason Day と Cameron Tringaleがその日のラウンドを7アンダーで周り、トータル32アンダーで優勝しました。

最終日は、ベターボールということで、プレイヤーはみんな自分のボールでプレイし、スコアだけいい方をチームのスコアとします。

最終日のベストスコアは、12アンダー。 11アンダー、 10アンダーというチームもあり、最後まで大混戦でした。

目の前で、バンカーからのホールアウト、フェアウェイからのカップイン、ピンそば数センチのティーショット等、歓声があらゆるところから聞こえてきました。


優勝のJason Day は、TaylorMadeの新製品R15でプレイしていました。
2日目のラウンドのあとでも、R15のドライバーは気に入っているといってましたが。

今回のトーナメントの24名の選手のうち、1/3 はR15でした。
もちろん設定は違うと思いますが、、、

R15ドライバー試してみたくなりました。。

Jason Day は、オーストラリアの片田舎に住んでいて、彼がゴルフを始めた場所は、半分が芝のグリーン、半分は砂のグリーンのところだったそうです。

サンドグリーンというのは想像できませんが、彼いわく、恵まれた環境ではなかったけど、ゴルフに対するパッション(熱い思い)でここまできたといってました。


Jason Day(ジェイソン・デイ) は、最終日も、他の選手よりも早くきて、入念にウォームアップしてました。


(サンドグリーンというのは、芝のかわりに、砂になっているグリーンのようで、オーストラリアにはあるようです、アメリカでも、メンテナンスの費用が低コストで済むので、グレートプレーンズの9ホールのコース等には存在するようです。)

PGAツアーは恵まれていてツアープレイヤーになった人も、そうでなくて頑張ってツアープレイヤーになった人もいるといってました。

同じオーストラリア出身のGreg Normanと同じく、パッションをもって、今後ますます注目されるプレイヤーになっていくことと思います。