2012/12/30

Postural Release - 自分に合ったフォロースルー&フィニッシュ-

ゴルフのスイングの中で、体重移動をしてフォロースルー、スイングをフィニッシュしていく動きはとても重要な動きです。

フォロースルーで、自分の力をボールに伝えていくために、生み出したパワーをうまくインパクトまで運んで(デリバリー)、インパクトからフォロースルーでパワーを伝えて、手首もクラブも一直線にまっすぐになります。

前回のブログで触れたように、ゴルフのスイングは3D(3方向)なので、スイングパスによって、クラブフェースがどんな角度でボールにアプローチするかが異なるので、クラブが出て行く方向が異なります。

Delivery Action(デリバリー)とPostural Release (リリース)は同時に起こるので、デリバリーのアクションにマッチしている必要があります。

デリバリーは、上半身にフォーカスした動きで、リリースは下半身の動きということで、一緒に起こります。(Synchronize)

デリバリーはスイングパスにマッチしているので、こんな流れになります。

1)オントップ(カバー)ゴルファー

カバー・デリバリー & スタンドアップ・リリース (Stand-Up Release)




インパクトで両足がまっすぐ伸びて体がまっすぐになるイメージ。まっすぐになってリリースしたら、ターゲット方面をむいて、まっすぐ立って背の高いフィニッシュ。


頭はインパクトからだんだん高くなる!



2)サイド・オンゴルファー

コーナリング・デリバリー & ポストアップ・リリース (Post-Up Release)


インパクトの後のリリース(左から3番目の写真)で左足が伸びて、右足は曲げたまま支えている(ポストアップ)


コーナリングは、クラブがボールラインより外45度にリリース。リリース時は、左足(ターゲット側の足がまっすぐ、右足(ターゲット側でない足)は少し曲がっている。リリースした後はターゲットより左を向いてフィニッシュ。


フィニッシュでおへそがターゲットより左を向く!



3)アンダーゴルファー

エクステンド・デリバリー & ローテイトーイン・リリース (Rotate-in Release)


クラブヘッドは左に抜けていく


デリバリーでクラブはボールラインより、左側に抜けて、いく。リリース(クラブも手もまっすぐになる)のは、お腹のライン。リリースの後は、ターゲットを向いて背の高いフィニッシュ。


頭の高さはフィニッシュまで変わらない



オントップ、サイドオンのゴルファーは縦の動きが同時におこることで、リリースして、クラブも手もまっすぐにしやすくなります。

生み出されたパワーがさらに大きくなって、ボールに伝わる瞬間です。


デリバリー&リリースのマッチした動きは、レッスンではトレーニング・スイング(型を覚えるトレーニング)として練習して、実際にプレイしていきます。

もっと詳しく勉強されたい方はこちらから。


volume 1でバイオメカニクスのオーバービューを紹介



Vol.2はスイング軸、スイングパス、デリバリー・リリースのテスト方法、トレーニングを紹介




それでは、皆様よいお年を!
来年も楽しくスイングしていきましょう。


2012/12/27

Delivery Action -インパクトで手首を伸ばしていく方向-

Delivery は「配達」とか「引渡し」の意味ですが、ゴルフでDelivery Actionといったら、うまくインパクトに力を届けるまでの動きといったような意味でしょうか。

パワーを無駄なく効率的に伝える大事な動きです。

ゴルフのスイングの中でDelivery Action(デリバリー・アクション)は「手首のコック(ヒンジ)で生み出したパワーを手首をほどいて(アンヒンジ)うまくボールに伝える」イメージです。



Power3 Golf Biomechanics では Lever Delivery Action といっていますが、ゴルフではパワーをうまく使うために「てこ」の原理をうまく利用しています。

ボールにパワーを伝えたら、手も手首もクラブも一直線になります。

アンダープレイヤーのテクステンド・デリバリー


Lever Delivery Actionは、Swing Pathとマッチしていて、クラブを出していく方向がそれぞれ異なります。


サイドオン・プレイヤーは45度方向にリリース。飛び上がるような縦の動きも必要。




トップで手首のコック(ヒンジング) を使って、インパクトでコックをほどいて(アンヒンジ)、パワーをボールに伝えます。

よくトンカチで釘をうつときのイメージがたとえになりますが、釘を打つ前は手首を曲げて(ヒンジ)、釘を打つときは曲げた手首を伸ばして(アンヒンジ)、パワーを釘に伝えます。

ゴルフスイングも同じです。

曲げた手首をまっすぐにして、パワーを伝えます。


手首を伸ばしてクラブを出していく方向は前回のブログで話したSwing Path(スイング・パス)によって異なってきます。

それはゴルフスイングは、クラブヘッドをシャフトを使って、動かしていくので、3D(3方向)のアクションで、どのスイングも、下にクラブを下ろしてくる動き(Downward)、ターゲットに向かっていく動き(Forward)、体の外に向かって動く動き(Outward)があります。

クラブフェースがどの角度にボールにアプローチしていくかによって、動きが異なってきます。

1)スイングパスが「オントップ(カバー)」のプレイヤー

Covering Lever Delivery Action(カバー・アクション)





縦に手首をリリースしていくイメージ。インパクトで体が伸び上がる



頭の位置に注目!



2)スイングパスが「サイドオン」のプレイヤー 

Cornering Lever Delivery Action (コーナリング・アクション) 






インパクトで体が伸び上がりクラブを縦(下)かつ斜め45度(ターゲットより斜め45度外)に出していくイメージ。


体が縦に伸びてさらに45度方向にアンヒンジ(伸ばしていく)


3) スイングパスが「アンダー」のプレイヤー

Extending Lever Delivery Action (エクステンド・アクション)





インパクトでボールのラインから平行に左側に手首を伸ばしていく。





インパクトで手首が縮こまってしまうのは、スイングパスと実際にインパクトからクラブを出していく方向がマッチしていないことが考えられます。
また縦の動きが足りないというのも、大きな原因です。(特にオントップ、サイドオンゴルファー)

自分のスイングパスとクラブを出していく方向を確認してみてください。

スイングパスに合えば、もっとラクに手をストレッチすることができると思います。
怪我防止ににも繋がります。

うまくデリバリーしたあとは、フォロー・スルー ~ フィニッシュ。
それもデリバリーの仕方によって少し異なってきます。

次回はフォロースルー ~ フィニッシュのパターンを紹介していきます。

もっと勉強されたい方はこちらから。
e-bookでも入手可能です。





2012/12/21

Swing Path  -自分の体に合った肘・前腕の使い方-

スイング軸のチェックは効率的にスイングしていくのに大事な要素でしたが、今回のスイング・パスの確認は、体に無理なく気持ちよくスイングしていくために、またさらにショットの正確性をアップするのに大事な要素です。

スイング・パスは、バックスイング・ダウンスイング時の肘から手首までの前腕の使い方(利き手)に関係しています。


スイング・パスのオプションは下記の3つ。

1)オン・トップ (カバー)

インパクトで利き手の手の甲が上にくる。(前腕・手のひらが下向き)
ボールを上から下に投げるイメージ。

プレイヤー例:ピーター・シニア

2) サイド・オン 

肘が右脇といっしょに動く。スイングアークに対して、サイド・オン。
ボールを両手でサイドに持って、ターゲットから45度の方向に投げていくイメージ。

プレイヤー例:タイガー・ウッズ

3)アンダー

ダウンスイングで、前腕が上を向いてくる。
右ひじを上に向けて、石を川の上でスキップさせるようなイメージ。

プレイヤー例:セルジオ・ガルシア、フィル・ミケルソン

どのタイプが自分に合うかは、いくつかのテストをして確認することができます。

スイング・パスは、ダウンスイング・インパクトの肘の使い方だけでなく、インパクトの後クラブをどの方向にリリースして、フィニッシュまでスイングしていくかに関係してきます。

ベン・ホーガンはサイド・オンのversionの一つのサイド・カバーだったと考えられています。
私の生徒さんでも、サイドアンダーとか、上の3つのオプションの中間という方も多くいらっしゃいます。

これは手が肩からどのようにぶらさがっているかということにも関係してくるので、人によって個人差があって当たり前です。

自分の体の通りにスイングしていったらスイングしやすく、反復性も高くなります。

自分の体に反したスイングをしようとすると、怪我の原因にもなりますし、反復性を高めるのは困難です。

次の方法で簡単にチェックできます。


左手を胸に交差させて、バックスイングのイメージを確認します。そのあと両手の平をつけてアドレスします。



アドレスのポジションから両手をつけたまま、バックスイングします。手の甲が上を向いたらオン・トップゴルファー。


バックスイングをして、右ひじが右脇に自然にくっつく感じだったら、サイドオン・ゴルファー。

バックスイングをして、手のひらが上を向いたら、アンダーゴルファー。


さらに詳細に調べたい場合は、レッスンで!

メディスンボールを使って、バックスイング時の強度・バランス感覚も合せて確認します。






ご参考まで、サイド・オンプレイヤーのボール・トレーニングのビデオをこちらでご紹介!





ボールを両手でサイドに構えてから、45度にボールを投げるイメージ。

2012/12/14

Breaking 80 - 80を切るために-

80を切るのが目標のゴルファーであれば、グリーン・イン・レギュレーションも結構な確率になってきていることでしょう。

ティーショットはパワー全開のショットというよりは、80%くらいのパワーでフェアウェイをきちっと捉えていくことが、次のショットの繋がるでしょう。



大事なのは、どんなに悪くてもボギーで上がるというこです。

ボギーはOKですが、最悪の場合でもボギーであがることを保証できるようにするということです

80を切るためには、自分の平均のグリーン・イン・レギュレーション(GIR)の数、パット数を知ることも大事です。

平均パットが、31パットであったら、グリーン・イン・レギュレーションが6回で、7オーバーの79です。

(31パットということは1パットが5回でGIRが5回、レギュレーションのパーが6回、残りはボギーの計算です。)

パットが33パット、GIRが50%の9回で、6オーバーの78です。

さらにGIRが増えて、12回、パットが平均パットが30パットで、イーブン・パーです。
パットがよくなったら、アンダーパーということも。。。

もちろん、80を切るのを目指すゴルファーは「3パットなし」が大前提です。



「80を切る」というレベルになっても、80を切るときだからこそ、ファンダメンタルの重要性が活かされます。

New Horizons Golf Approachのファンダメンタルは下記の5つです。

1)ターゲット志向 (Follow Thru in Target Oriented Manner)
2)クラブフェーススクエア (Delivering a club face square to the path of swing)
3)体重移動してフィニッシュする(Pivot to Finish)
4)スイングのタイミング (Everything Together)
5)安定したリズム 


全ての積み重ねが大事ですね。

パターの練習は、全てのレベルのプレイヤーに、 3パットをなくすためにも、いつも大事です。。。






もちろんゴルフは、数字の積み重ねだけでなく、ショットまでのプロセスが大事です。

プロセスについては、機会あるごとに触れていきたいと思います。

来年の目標は設定できましたか??

2012/12/12

Breaking 90 -  90を切るために -

90を切るためには、100を切るときと同じ戦略で、まずはグリーン・イン・レギュレーションより1打多いショットでグリーンに載るように、考えます。

グリーン・イン・レギュレーションより1打多いショットでグリーンに載って、2パットで上がったら、90です。

90を切るためにはいくつかのホールで1パットで上がれるくらい近くに寄せるということです。

グリーン・イン・レギュレーションのホールがいくつかあって、2パットでパーが取れたり、もしくは、1パットのホールがあったら、90を切ることができます。


ティーショットは、ターゲットを決めて、ターゲットに向かってしっかり振り切って、フェアウェイにボールをおいていきます。



2打目はバンカー、池、谷などを避けて、確実に100ヤード以内においていきます。


ピンまでは160ヤード程度。自信のあるクラブでリスクの少ない場所を狙う。




残りの距離は100ヤード少し。何か障害物を越えるときは、自信のもてるクラブで。


3打目で2パットが確実な距離に載せていきます。

池越え200ヤードのショットでグリーンを狙っていくというプランは、90を切るためのプレイヤーには、必要ないでしょう。

確実にグリーン・イン・レギュレーション + 1打でグリーンに載せられる距離・場所に自分のボールを運びます。

引き続き、パッティングを含むショートゲームの正確性をブラッシュアップする必要はありますし、ロングゲームの正確性にも時間を費やす必要があります。

次回は80を切るための考え方を紹介したいと思います。


ベイエアリアは12月になっていいお天気が続いていました。家から見えたサンセット。。。





























































2012/12/09

Breaking 100 ~ 100 を切るために ~

「100を切る」というのは、殆どのゴルファーの最初の大きな目標です。

100を切るために心掛けたいのは、今まで紹介した5つのFundamentalの中でも特に、Accuracy(正確性)の部分にフォーカスすることです。

パワー大全開というのは、100を切るためにはあまり必要ではないかもしれません。

まずは、「100を切る」というのが目標だった場合、パー4だったら、3打、パー5だったら、4打で、グリーンに載せることを目標にします。





パー4のホールを2打で載せることを「パーオン」、「グリーンインレギュレーション(GIR)」とかいいますが、パーを取るために、2パットを考慮にいれています。パー5だったら、3打、パー3だったら1打(ティーショット)がグリーンに載ったら、「パーオン」「グリーンインレギュレーション」ということになります。

パー4だったら、まず150ヤードフェアウェイに打って、セカンドも150ヤードフェアウェイに打って、残りを100ヤード以内(自分が3打で載せられる場所)において、確実にグリーンに載せていくという計算です。



ターゲットを確認して、ターゲット方向にフィニッシュしていくのも大事なファンダメンタルの一つ


グリーンレギュレーションより1打多い打数で、グリーンに載って、全部2パットだったら、90です。

 99を出すにはまだ後9打余裕があります。

ミスショットが5個、3パットが4個あっても、99です。

ということで、まずは目標はグリーンレギュレーションより1打多いショット数で、グリーンに載せることになります。

OBが出てしまったり、池に入れてしまったりということがあっても、9打の余裕があります。
ミスは早く忘れて、自分の今のショットに集中することが大事です。

パー3ではパーオンの確率もありますから、諦めないで、自分の未来の可能性をオープンにしておいて下さい。

グリーンも2パットが確実な距離に載せていけばオーケー。ピンをデッドに狙う必要はないです。

ということで、練習場での練習は100ヤード以内の確実にグリーンに載せられる距離を知って、ショートアイアンの精度を上げること、アプローチも2パット圏内によるように、長いパットも2パットで確実カップインできるように練習しておくことも、大事です。



一方で、自分の長期的な目標に向かっての練習も続けていきましょう。




次回は「90を切るために」ということで紹介します。


2012/12/03

Enjoy your Process - ゴルファーが陥りやすい落とし穴を乗り越えて - 

ゴルフのスキルアップには自分が思っているより時間がかかります。誰もがそう思います。

New Horizons Golf Approachでは、ゴルファーが陥りやすい落とし穴として、
下記のような4つを挙げています。





この4つがあると、スキル上達にはさらに時間がかかるかもしれません。


誰もがすでに経験していることかもしれません。回り道は一度で充分。あとは自分の目標に向かって直進できるように、自分の目標を確固たるものにして、目標達成のために頑張っていきましょう。


1)Expectation (自分に対する期待)

「自分は運動神経がいいからスコアがいいはずだ」
「皆より才能があるから、うまくプレイできるはずだ」
等々

また練習でうまくいったりすると自分の次のラウンドに期待してしまったり、前回うまくいったからうまくいくはずとか過去の成功によって、期待感が大きくなることも多いです。

自分への期待感を最小限にするためには、自分の生産的な短期的な(今日のラウンド、さらにはこの3ホール等)目標を設定してプレイします。自分の短期的な目標を達成したら、次なる目標にフォーカスします。

(将来的なゴールは希望を語ってもいいでしょう)

過去の出来事は自分の未来を決定するものではありません。
今の瞬間・瞬間が大事です。全ての過程を楽しむようにするといいです。

2)Compare your progress(他人と比較する)

ゴルフの上達は自分の思うより時間がかかります。とくに安定していいプレイをするのは中々難しいことです。

プレイヤーによって生活環境、練習環境等異なります。
人の上達具合と自分の上達具合を比べてもいいことはないです。
自分で自分の目標を設定して、自分ののペースで達成できる練習プランで、自分の目標達成のためにベストをつくすのみです。

「あいつはXXだから、俺は〇〇のはず」という考えは捨てて下さい。

3)Focusing on Faliures (失敗したことを忘れない)
残念ながら、過去の失敗をラウンド中連れて歩いてしまうプレイヤーが見受けられます。
過去におきた失敗は、過去のことです。

過去は未来を決定してしまうことはありません。
過去の失敗や間違いを気にしていると、今のこの瞬間のショットを邪魔することになります。

過去の失敗はゴミ箱に捨ててきてください。

失敗はゴミ箱に捨てて、アライグマにあげてしまいましょう。

自分の失敗は海に捨ててきても。。。


未来の可能性はオープンにしておきます。




4)Talking about Problems (自分の問題ばかりを話す)

試合の間、後のプロのインタビューを見てると関心することが多いです。
インタビュアーに答えにくい質問をされても、非常にポジティブな答えが返ってきます。

そこで弱気になったり、ネガティブなコメントはありません。

自分で自分の問題、XXしてはいけないとかXXしないとかネガティブなことばかり話していると、ネガティブ志向になってしまいます。

自分の問題について話すのやめて、ポジティブな態度をとるとポジティブになってきます。


ということで、過去の成功から未来に期待するのはやめて、他人と比較することは止めて、過去の失敗は捨てて、問題を話すのは止めてポジティブになって、自分の目標を設定し、自分の目標を達成することにフォーカスします。

練習のペース、ワークアウトのペースも人によって違いますから、焦らずに。

いつかはイソップ神話のウサギと亀の成功者になれるように。。。。
今の過程を楽しみましょう。

Enjoy the all process to improve your game!

Let's continue your journey!

2012/12/01

Swing Anchor - ゴルフスイングの軸-

「スイングのパワーは地面から(From the Ground Up)」ということでブログにも紹介しました。

地面とつながる足は、カメラの撮影に使う三脚のように、バランスよく地面にたっています。

ゴルフは「ピボット(軸の周りをくるっと回ること)」というゴルフスイングには大事なモーションがあります。ゴルフでは、ピボットのアクションで体重移動も行うからでしょう。

まさにそのピボットをするのに自分の軸を意識するのが、安定したスイングをするのに大事になります。

スイングの軸は、左軸、中軸、右軸の3通りがあるといわれます。
*右利きプレイヤーの場合。 (後ろ軸、前軸といった方が混同がないかもしれないですね)

それぞれ、33%のプレイヤーが右軸、33%プレイヤーが中軸、33%のプレイヤーが左軸というように分けられます。

左軸       中軸          右軸

写真のように三角形をイメージすると考えやすいです。

頭は足のカウンターバランスになってバックスイングの回転のときは頭はそのままの位置に保つと、スウェイや、ドリフトなどの動きを最小限にして、スムースに、効率的な回転ができます

主な左軸プレイヤー - ベン・ホーガン、フレッド・カプルス、デビッド・デュバル(59をマークしたベストの頃) 他

主な中軸プレイヤー - サム・スニード、グレッグ・ノーマン、アニカ・ソレンスタム 他

主な右軸プレイヤー - リー・トレビノ、 ゲーリー・プレイヤー、カーリー・ウェブ、丸山茂樹 他

最近話題になっている「Stack & Tilt」 は左軸のスイングです。
タイガーはベストだったときのスイングは中軸。今は左中軸でスイングしているようです。


横の無駄な動きを最小限に保つことで、パワーの蓄積に繋がります。

自分に合ったスイング軸を確認するためには、

1)(練習場で)右足一本(左足は支える程度)、両足そろえて、左足一本(右足は支える程度)でスイングしてみる

2) (家で)ゴルフのポスチャーをしてクラブのシャフトを両腿につけて、バックスイングしてみる




という方法があります。

1)はハーフスイングくらいで、10球 ~ 20球くらいスイングして、どこに重心があると一番バランスよく、スイングできるかを確認します。

2)は自分の重心がどこにあるかを確認します。



わかりにくいようであれば、お友達に確認してもらうか、ぜひインストラクターにご相談下さい。

スイングの軸を意識して、より安定して、パワーを効率的にボールにつたえるスイングを目指しましょう。 

詳しくはこちらでもご確認いただけます!



2012/11/29

USGA proposed the rule change of Anchoring the Club ~USGAがルール変更を提案~

USGAとR&Aが、ロングパターやベリーパターの使用時に、一部のプレイヤーが行う 「Anchoring」 (パターヘッドのグリップの部分を体の一部につけたままストロークするなど)のストロークを禁止するというルールを提案しました。

ルールで使用できるベリーパターや、ロングパターの使用を禁止するということではなく、体の一部にグリップの一部をくっつけて、軸を利用してストロークするのを禁止するということです。

こちらのGolf ChannelやInternet のゴルフNewsなどでは大分話題になっています。

ルールの変更が2013年に決まると2016年以降に施行になるようですが、ツアーでどう対応するかは、来年早々のプレイヤーズ会議で話題になるようです。

PGAツアーをはじめ、Championツアーではべリーパター、 ロングパターを体の一部につけてストロークするプレイヤーも多く、賛否両論。

いろいろと思い浮かぶプレイヤーも多いはず。。。。



どういう扱いになるのか、注目の話題です。

最近では、ロングパター、ベリーパターでゴルフを覚えたジュニアもいるようで、全てのレベルのプレイヤーにゴルフを楽しんで欲しいというUSGAも、いろいろと複雑です。

これからゴルフを始める皆さんは、従来のパターでのストロークを練習しましょう。

USGAのウェブサイトはこちらから

USGAの解釈説明のYou-Tubeビデオ

2012/11/26

呼吸が大事 ~一時帰国中のレッスンから~



ゴルフピラティスの生徒さんのコンペでレッスンをさせていただきました。

ピラティスのレッスンではうまく呼吸をしていると思われる生徒さんですが、ゴルフでは呼吸を忘れがち。。。と思われる方も、、、

ピラティスの呼吸法は、おなかをへこませて、鼻で息をすって、さらにおなかをへこませて、息を口から出して、背中とおなかをぴったりと、くっつけるような意識です。




元気を大きく吸い込んで、ゴルフ場での不安や恐怖、いやなことを全部吐き出す意識で呼吸をします。







ゴルフのツアープロのメンタルトレーナーのペアレント博士は、著書の中で深呼吸についてこのように説明しています。


「深呼吸とは?」

- 背筋をきちんと伸ばして正座するか直立して、目を閉じる

- ゆっくりと鼻で呼吸し、息が喉から下がっていくのを感じる

- 数回の呼吸で背中に空気が入っていって、尾骨に届くように感じるようになる

深呼吸をすることによって、肩甲骨が少し広がり、胸郭の後ろの部分が広がる。尾骨に空気が届くことによって、背中が大きく、長くなっていくように感じ、スタンスでどっしり構えられる。。。

と説明しています。

ゴルフ場で目を閉じて呼吸をする時間がないかもしれないですが、普段の生活で深呼吸をする練習をしてみては如何でしょうか?

急いで呼吸をしていても、空気が体の中に入っていく感じが掴めません。


また、ペアレント博士は、深呼吸の効用として、

「ショットごとにルーティン中に必ず深呼吸をする」

ことを薦めています。これは私も生徒さんにルーティンに深呼吸を含めるようにお願いしています。


深呼吸をしてからボールに向かって歩き始める。。。


私のルーティンの例1) 自分のターゲットをクラブで差して、ターゲットを確認してから、ターゲットに対してスクエアに、構える



2) スイングセイイングを使って、素振りをするー自分のショットをイメージ
3) ボールにクラブヘッドセットして構える
4) ターゲットをもう一度確認する(ターゲットと自分を結ぶ) - 自分のショットの軌道を想像する
4) ワッグル2回
5) 深呼吸してクラブヘッドを静止させる 
6) ターゲットに向かって振り切る 



「スイングのテンポはバックスイングが始まる前に決まっている」

とペアレント博士は言います。
充分に息を吐き出すとスイングも大きくて滑らかになるといっています。

「スイングが早い」ときは、完全に息を吐き出していないときだと、説明しています。

明日の一番ティー、大きく鼻から息を吸って、完全に吐き出してから、ショットに臨んで下さい。

大きくて滑らかなスイングテンポを体感できると思います。

2012/11/22

どうして池に吸い込まれるか?~一時帰国中のレッスンより~

ラウンドレッスンのときに、調子よくスイングしていた〇〇さんですが、「どうも池が苦手で。。。」といったとたんボールが右に飛び出し、見事フェアウェイ右側にある池に命中してしまいました。


「池に行くな」「池に入れたくない」と考えたとたん、皆さんのフォーカスは池ということになり、イメージされるショットは池にいってしぶきをあげる自分のショットということになります。

池があると知らないときは、結構うまくいってたりとか。。。


コースにいったら、まず「一番自分が行きたいスポット」を見つけてそのターゲットに集中してください。





「行きたくない場所」 - ネガティブ志向

は捨てて、

「行きたい場所」 - ポジティブ志向

にフォーカスします。


「禅ゴルフ」の著者ペアレント先生は、

「ミスショットだといっても、もともとイメージしたところにボールが打てたのだから、それなりの技術は持っている」と考えるようにしたらどうか、と提案しています。





ゴルフ場では「○○したくない」という思想を排除してください。

「池にいれたくない
「バンカーにいきたくない
OBなりたくない」「
「スリーパットしたくない

という「xxxしたくない」という思想はゴルフ場では全部xです。

フェアウェイの安全なところにターゲットを見つけ、「自分のターゲットにボールを運びたい」という気持ちが大事です。

 
「ここに行きたい」というところをターゲットにして、いいイメージを持ってショットしましょう!


 

2012/11/02

Secrets of Owning your Swing

人それぞれ体が違うように、スイングも人それぞれ異なることをブログでも紹介しています。

トーナメントで優勝するプレイヤーも毎週異なれば、スイングも全く違います。


ゴルフのスクールやレッスンで、先生から同じ事を言われても、簡単にできる人と、どうしても理解できない、出来ないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

それは、ゴルフのインストラクションが一つのパターンしか紹介していなからという原因もあります。
違う方法だったら、簡単に、反復性の高いスイングの実現が可能になるのです。

New Horizons Golf ApproachのFounder である Ed Tischler はさらに、スイングのリサーチを続けて、バイオメカニクスに基づく、新しいスイング理論を、「Secrets of Owning Your Swing(自分のスイングを持つ秘訣)」という著書にまとめています。



著書では、 Accuracy (正確性)の要素として、4点、 Power (パワー)の要素として4点、またGood Feel (いいフィーリングでスイングする)要素として4点をピックアップしています。

その4つの要素とも、3つのオプションがあり、スイングはざっと36通りのパターンが考えられるとしています。

Accuracy (正確性)の要素 
- Swing Path (肘、2の腕の動き), 
- Swing Track (バックスイングのプレーン)
- Wrist Lever Action (手首の使い方)
- Lever Delivery Action(インパクトからフォロースルーの動き)

Power (飛距離)の要素 
- Swing Anchor (スイング軸)
- Torque Action (ねじれの動き)
- Clearing Action (トランジションのときの下半身の動き)  
- Axis of Symmetry(上半身の回転の動き)

Good Feel(フィーリング)の要素 
-Swing Linkage(タイミングに関連。体のどこの分でコネクトしてボールにアプローチしていくか)
-Swing Slotting (ダウンスイングのプレーン)
-Postural Release (フォロースルーからフィニッシュに関連。どのようにリリースするか)
-Arc Management (スイングアーク)         

いろいろと関連している要素もあるので、特に全てのゴルフアーが、知っていると役に立つ部分を、次回以降に紹介していこうと思います。   

New Horizons Golf Approachに基づくゴルフレッスンでは、皆さんの体、長所を活かした、自分独自のスイングを見つけて、伸び伸びとスイングすることに重点をおいています。

        
さらに詳しく知りたい方は、こちらから


e-book でも発売中です。


2012/10/30

Fear, Courage & Trust -ゴルフをするときの恐怖と勇気と信じること-

Fred Shoemakerは、若いころ、かなりゴルフで活躍をしていましたが、彼はいつも恐怖心と戦いながら、ゴルフをしていたようです。

いいスコアをださなくてはいけない、いいスイングをしなければとか、恥ずかしい思いをしないようになどという恐怖心の中でプレイして、恐怖心が彼のゴルフの一部になり、自分の人生をどんどん狭めてしまって、一時ゴルフを諦めてしまったようです。

ゴルフには恐怖心はつき物でしょう。

「OBにいったらどうしよう」
「池にはいきたくない」
「バンカーに入ったら怖い」
「皆の前で恥ずかしい思いをしたらいやだ」

など。命をとられるわけではないですが、とても怯えてゴルフをしているときもあるかもしれません。

「勇気」を持つことが、自分の恐怖心を遠ざけることができる、とFredは書いています。

ただ、「勇気」だけでは、再び呼び戻ってくる恐怖心を遠ざけるのに充分でないとも。

「自分のスイングを信じることが必要」と説明しています。

私達は歩いたり、車を運転したり、自転車に乗ったり。チャレンジングな道やシチュエーションもありますが、考えすぎることなく自然に対応しています。

道を歩いているときに石に躓いて怪我をしても、怖いとは感じないでしょう。

足が痛くなって歩けない状態になったら歩くのが、そのまま続けてあるくのが怖くなってしまうかもしれません。

でもそのときに「何で転んだんだ?」とは考えないですよね?

「何でこうなった?」と考えてしまうのがゴルフです。
何がおかしいのか考え出してしまいます。

歩いているときに躓いても、何で躓いたかわかっているので、「何で?」と考えることはないでしょう。

「こうなったときはこうなる」ということがわかっていたら、自分のスイングを信じて、次のショットに集中できるでしょう。

「自分のショットを信じるには、自分のショットのことについて知ること」と説明しています。


「自分のショットの感じて、信じる」ために私も練習しています。

Fredは自分が誰よりもいいゴルフができるのは、「自分は自分のショットのことについてわかっている。どうしたら、右にくのか、左に行くのか、高くいくのか、低く打てるのか、自分の感覚がわかっている」といっています。

例えば、スイングのリズムが自分の感覚でわかっていたら、、、
「今のスイングは早かったのか、遅かったのか」ということを自分で気がつくことができます。
それだけでも大きいです。

練習場でのミスも、自分のスイングを知るためには、大事な要素です。
ミスをして、自分の感覚でわかってきます。

自分のショットをさらに感じるために、、自分の五感を使ってスイングを感じてみてください。

皆さんのスイングはどんな感じですか?
どんなイメージですか?
どんな音がしますか?
どんな動きですか?
どんな匂いですか????

自分の感覚が大事です。

Natural Timing ~ from Extraordinary Golf ~

引き続き、「Extraordinary Golf」 を読んでいますが、「私達は皆、個人特有で、私達はそれぞれ、独特のスイングを持つべきだ」といっています。

「〇〇のスイングが好きだから、〇〇プロのようにスイングしたい」というのはテクノロジーの進歩もあり、可能な日は近づいてくるだろう。。。とはいっていますが、それは私たちのスイングを向上するようなものには思えない。。。とも。

人はそれぞれのリズムがあって、それぞれ自然なスイングを持っています。

自分のスイングはひとそれぞれ、特有で、「自分が信じることができるスイング」です。

Fred Shoemakerは著書の中で、自分の生徒さんに「クラブを投げるドリル」 (実際にクラブを放り投げるドリル)をして、それぞれのプレイヤーの自然なスイングが確認できるといっています。

実際にクラブを放り投げるのは練習場で練習する皆さんには決してお勧めできるドリルではありませんが、クラブを放り投げるイメージでスイングしてみてください。


レッスンで生徒さんに、クラブを放り投げるイメージでスイングしてもらいました。

今までは、少し下半身が遅れがちでしたが、自然と下半身もいっしょにターゲットに移動しています。力強い弾道になっています。

自然なスイング、自分の体に無理のないスイングは、効率的でパワフルです。

リラックスして、クラブを放り投げるイメージでスイングしてみてください。
リラックスすることは自然にスイングすることの大事なステップです。


クラブは投げられなくてもバランスボールを投げる練習をしてスイングのリズム、タイミングを確認しています。



Fred Shoemakerのリサーチでは、このような結果が出たようです。

クラブを放り投げるドリル(自然なスイング)
バックスイング:ダウンスイングの比率= 2:1

クラブを実際にスイング
バックスイング:ダウンスイングの比率 = 3:1

 
ということで、クラブをスイングするときの方がバックスイングが、長くなっているようですが、これは自己妨害というのが一番の問題らしいです。

クラブを持つと意識をしてしまうのでしょう。

自然なタイミングは自分の自然なリズムから。
自分のリズムは、他の人の真似でなく自分で見つけ出す、体感する必要があります。

自分のスイングをみて、自分のスイングがどんな風になっているか確認してみてください。
リズムは、自分でカウントしたり、メトロノームのようなものを使って、リズムよくスイングする練習をしてもいいでしょう。

パッティングが得意な方は、パッティングのリズムをスイングに取り入れてもいいでしょう。

自分のリズムは、長いクラブも、短いクラブの小さなスイングも同じです。
すぐに自分のリズムは掴めないかもしれませんが、「こんな感じ」を信じて、自分の自然体のスイングを見つけていきましょう。

私は、自分のスイングセイイングを使って、連続振りをしてから、実際にボールをプレイする練習を繰り返して、自分のリズムを確認しています。リズムを意識して練習し始めたころよりも、ゆっくりのリズムがいいことがわかってきました。

Let's start your journey to find Your OWN Swing!

今後は少しづつ、それぞれ異なるスイングの要素についても紹介していこうと思います。


我が家に滞在していたプレイヤー。ボールを投げるドリルをしてトレーニングしていました。